【艦これ】2017年夏イベントE5における丙掘りについて

 今回のイベント海域で実装されたドロップ限定の新艦4種の内の1種である松輪と、前回のE4でドロップした択捉がドロップするのがこの記事で取り上げるE5のボスマスです。指摘や疑問点などあったらコメントまたはTwitterまでどうぞ。後者のほうが反応が速いかもしれないが長々何か書きたいならコメントの方をおすすめする。長い文章を読みたくない人は、こちら

1)どんな層が対象の記事か

 この記事は、私含め、本来の地力とマッチしていない、ゲージリセットによる惰弱な丙掘りに勤しむ中堅~の提督を対象としている。どうにかこうにかE4を終えた、みたいな方は要求装備なりで少し弾かれてしまうかもしれないがあしからず。

  • 具体的には

・噴式任務を出して、終わらせられる程度の進度の方(噴式については2種類とも使用している、検討案として噴式不使用のパターンを提示はするが、実際に回された編成ではない)

・艦戦として制空値だけを見た時、対空9以下の艦戦を使わない、かつ岩本隊の改修maxを用意している方

・二航戦牧場に手を出している方(複数個97友永を所持している方)

陸攻が揃っている方(一部のネームドなどは除く、手持ちの最高の陸攻が弱くても一式陸攻XX型である程度の充実度を想定*1

を対象としている、と思ってほしい。目安としては、前回のイベントを難易度不問で完走したくらいの層なら大なり小なり得るものがあるのではないだろうか。

2)基地航空隊について

 大まかに、2つの案がある。①Fマス(港湾夏姫空襲マス)に戦闘機4を投げる、或いは陸攻4をボスマスに投げるというのが考えられる候補である。
 ①は、丙でもそれなりの猛威を振るうFマスをほぼ無力化して進める(自分は撤退率2/20*2)というメリットの一方で、ギミック解除込でも一切の支援なしだと丙のボスが相手と言えど意外と危うい勝負をしてしまうことがしばしばある。筆者の場合、1回だけですが昼戦終了時点でD敗北という惨状を経験した。*3
 ②は、Fマスを気合で抜ける代わりに、辿り着けばボスSを揺るぎないものにする、という案である。筆者は②の案を最終的に採用した。
 以下に適当な基地の編成例を示す。
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3)艦隊の編成・装備

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↑基地F艦隊編成案
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↑基地ボス艦隊編成案
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↑基地ボス噴式不使用編成案
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↑ギミック解除用艦隊(PTマスA勝利用)

イ)艦隊選択の基準

 道中撤退による疲労抜きの発生などを厭い、また、松輪だけ掘れれば良いのなら基地F編成、S勝利を安定化して副産物を狙うなら基地ボス編成の2つのうちいずれかを選べば良いだろう。基地をボスに投げるなら噴式は使わなくて良い気もするがエアプ編成なので詳細は不明。いずれの艦隊を選ぶにしろ、集積地マスの方のギミックはそのままの編成で行って解除する。使用感が不明だが、充分なボスS勝利率を確保できるなら資源消費的には噴式不使用編成をおすすめしたい。

ロ)両艦隊の共通事項

 支援は出さない関係でギミック解除はS狙いという観点で言えばかなり大事である。ギミック解除のためのPTマスA勝利は上に貼った艦隊で処理する。また、ルート固定のため、駆逐2隻と欧州艦は1隻必要。欧州艦枠には戦艦を起用するのが癖のない艦を起用できて良いだろう。駆逐から起用する場合、Z1, Z3, Libeccioから選ぶことになるが、いずれも対潜以外特筆すべき点のない艦なので、1/3でしかエリソに会わず、他はそもそも開幕雷撃すら撃たれない丙では対潜面ではオーバーキルになりがちで少し不遇である。夜戦までもつれ込んだ時にしっかり殴り殺せる夜戦火力の方が対潜能力よりも求められているので欧州駆逐の起用はあまり効率的とは言えない。正規空母だとGrafかAquilaの二択だが、前者はツ級がいないこの海域では攻撃機を載せてもしっかり機能する上3スロットとまともな火力、と性能は悪くないが如何せん燃費が二航戦改二以下なのでそれなら二航戦改二の上3スロに攻撃機を積んで欧州戦艦起用する方が良いだろう。一方後者は4スロまで攻撃機が載せられるので航空戦・砲撃戦共に熟練度補正を多く受けられ、かつ、周回にも優しい低燃費なので正規空母(笑)みたいな装甲に目を瞑れば優秀な選択肢と言えるだろう。同じ低燃費正規空母としては雲龍型が挙げられるが、艦攻を任意のスロットに積めるAquilaの方が熟練度ボーナスをより受けられ、砲撃戦は兎も角、航空戦には適性があると考えられる。砲撃戦については、素火力の低さが災いして艦攻が1つ少ない雲龍改に火力自体は劣るので、熟練度ボーナスがより強く受けられる分CL2率での優遇がある点*4以外では雲龍型が優れている。雲龍型は装甲が比較的高いから敵重巡の砲撃で潰されにくいため分無力化されにくく、また、火力自体は上なので安定感はあるため、どちらが大きく有利というわけではないとして良いだろう。*5
 燃費そして手数の観点から、どちらのパターンでも戦艦1+空母系3+駆逐2の編成を採用している。支援がないので、多少のボーキ消費増には目を瞑って艦攻を盛っていきたい。同様に手数の観点から、五航戦改二甲に噴式を2種積んで運用している。噴式は道中でのPT狩りから、ボスでの手数増・制空値稼ぎによる艦攻の射線増加などで、特に基地F編成ではその鋼材消費に見合う活躍はしてくれるだろう。
 初手の潜水マスだが、先制対潜艦を無理に用意する必要はないけれど、最低でも幕雷撃を阻止できる程度のケアは必要である。駆逐艦で1スロ先制対潜艦が用意できるなら使用するのも一考の余地があるだろう。大鷹改二を使える基地F編成の場合は大鷹改二に対潜は任せて、駆逐は素手で潜水艦を殴っておけば良い。

ハ)基地F艦隊の場合

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 最初に断っておくが、自分は途中でボスに基地を投げるようになったのでこの編成で回していたわけではない。*6Fで優勢引いてもボス前空襲マスで2/3で確保が取れる制空値230程度を目安にしよう。*7基地の第2波の制空状態及び基地による敵機の割合撃墜の程度、そしてボス前空襲マスの編成にもよるがボーキの1周あたりの消費は、100~200程度。Fの空襲マスはほぼ無力化できているので欧州艦枠にAquilaを起用しても然程事故は起こらないだろう。
 戦艦枠は特に高速縛りもないので、燃費に優れたWarspiteか、夜戦火力に期待してBismarkを起用するのが良いだろう。自分は余り気にしないが、噴式積んだ五航戦改二甲に確定で先手を取りたい場合はRomaでも良いだろう。夜戦まで屡々もつれ込むのと、この3隻の中では最高練度なので自分はBismarkを選択した。*8
 最後の空母枠は駆逐に確定先行させるためにデフォルトで中射程の大鷹改二が火力・燃費のバランス的に良いだろう。大鷹改二を選出するもう1つのメリットは先制対潜を行えるので、駆逐の方で対潜のケアをする必要がなくなることである。低燃費正規空母並の燃費を許容できるなら火力・スロ・装甲共に大鷹改二の上位互換の鈴熊航改二も或いは選択肢に入るかもしれない。
 駆逐枠は、秋月型である必要はないが2回踏む空襲マスを睨んで汎用対空CIくらいはあった方が良いだろう。対潜については特にケアしなくても良いので、素の対潜が低く夜戦火力に優れる朝潮改二などは使い所かもしれない。旗艦の撃ち漏らしが多いようならE4で使った幸運高火力駆逐に砲雷CI或いは魚雷CIを撃たせるのも一考の余地があるだろう。

旗艦

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 弾着発動率ボーナスに期待して旗艦に戦艦を置いた。増設機銃だけではPT対策としては微妙だが、固定撃墜への寄与や改修効果による昼火力微増などのメリットがあるので装備して損はしない。水偵は、夜偵にして夜戦のケアをしても良いかもしれない。

2番手

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 制空値稼いだりPT狩ったり手数増やしたりと大活躍な噴式を載せた。ただでさえ手数が不足気味なので、噴式の不使用はおすすめしない。噴式を使わないと熟練度ボーナス、砲撃戦火力共に低下するので鋼材が余っているなら噴式を使うのが吉だろう。*9熟練度ボーナスのお陰か、意外と砲撃戦でもPTに砲撃が当たる(気がする)ので対PT艦としても優秀。*10

3番手

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 先制対潜をさせるために931天山を載せている。最小スロットに流石に攻撃機は載せられないので砲撃戦強化のために副砲を載せた。大鷹改で止めて普段運用している人は性能を追求して鈴熊改二で代用するか、ちとちよ改二あたりを使うと良いだろう。敵の第一艦隊に戦艦が3隻いることを考慮すると、駆逐に確定で先行できる艦は3隻欲しいので中射程に調整した方が良いだろう。龍驤改二はスロット配分的に攻撃機を2つしか積めないので、龍驤改二を使いたい場合は龍驤に艦攻/艦攻/彩雲/副砲などと積むのが良いだろう。その場合は4番手は必ずしも雲龍でなくても良くなり、Aquilaと雲龍の好きな方を選べるようになる。

4番手

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 彩雲を積みたい関係でAquilaより雲龍を採用した。僅かな燃費の差に拘泥してAquilaを選ぶと、艦攻を載せるスロットも雲龍より小さくなり、かつ装甲も薄いので、安物買いのなんとやらになってしまうように思う。欧州艦枠をこちらで消化したいならAquilaにしても良いだろう。

5番手

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 夜戦火力が強い駆逐艦ならなんでも可。キラ付けも不要。増設機銃+主砲2を積んでPTを狩ってくれることを狙う。

6番手

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 基本は上に同じ。敵旗艦の撃ち漏らしが多いなら幸運艦を起用してCIを撃たせるのも良いだろう。その場合は魚魚見張員+増設機銃などでCI発動率を上げつつPT対策も同時にこなすと良いかもしれない。

ニ)基地ボス艦隊の場合

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 Fマスで確定で優勢を取るために、制空値は265以上となるようにする。やはりst1での被撃墜の程度やボス前の編成に左右されるが、ボーキの1周あたりの消費は、100~180程度。*11Fマスに何のサポートもなく突っ込む以上、秋月型の専用対空CIが欲しい。それでもそれなりの大破撤退は免れない。*12大破するのは圧倒的に駆逐艦で、それ以外は当初は入れていた大鷹改二も大破したので、装甲50台の艦を編成に入れるのは大破率の上昇に寄与する、と考えて良いだろう。従って、基地F編成では候補として挙がったAquila及び同編成で採用された大鷹改二は今回は採用するのは不適切とした。また、基地を投げたお陰で充分ボス戦での火力は担保されているので駆逐は秋月型2隻とする。熾烈な対空砲火に晒されず、かつ制空権を確保した基地航空隊は非常に強力なので、砲撃戦が始まる頃には旗艦のみが残存というのも屡々観られる光景であるから、必ずしも大鷹改二の代わりの軽空母が中射程以上である必要はない。従って、燃費を考慮するなら、大鷹改二の代わりに、鈴熊航改二を除けば装甲最高を誇るちとちよ改二か、或いは性能を追求して軽空母最硬の鈴熊航改二を採用するのが良いだろう。Aquilaが不適切であるとしたことから、欧州艦枠は戦艦で消化するのが望ましい。

旗艦・2番手

 基地F編成と共通。

3番手

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 制空値のハードルがF編成より上がった分、余分に積まないといけない艦戦は4番手の雲龍に任せて、スロット数が大きいこちらに彩雲を積む。代わりにちとちよ改二を起用した場合も同じ。

4番手

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 装甲の関係でAquilaより雲龍を採用した。F編成で彩雲を積んでいたスロットには艦戦を積んでいる。

5番手

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 1スロ先制対潜ができる秋月型がいるならここで使おう。全く先制対潜要員がいないと反航引いた時に閉幕雷撃を止められなくなる恐れがある。ただ、いないなら気にしないで潜水マスは無策で踏み抜けば良い。あくまで優先度は対空CI>>>先制対潜である。

6番手

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 仮に2隻目の1スロ先制対潜ができる秋月型がいても、画像の装備で良い。潜水マスのために2隻先制対潜用意する必要はない。

ホ)噴式不使用編成について

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 変更点は翔鶴の橘花/景雲→97友永/烈風改、雲龍の流星601/対空10艦戦→97友永/対空11艦戦の2点である。少し装備の要求ハードルが高いが、烈風改を含む対空12艦戦がない場合は艦載機はそのままで翔鶴を瑞鶴に変えて熊野の4スロと瑞鶴の4スロを交換すれば良いだろう。*13手数は噴式ありに比べて減るので当然基地はボスに投げる。駆逐が秋月型なので実質まともな夜戦火力は旗艦の戦艦1隻(それも大したダメージソースにはならない)だけなので、戦艦枠には、夜戦を睨んでBismarkを選ぶのが良いかもしれない。

*1:あくまで目安、今回は別にノーマルの一式程度で充分

*2:編成模索期につき、色んな編成をごっちゃにした数字なので注意

*3:筆者はやはり編成がごっちゃですがA率は5/18でした、Fに投げてた他の方はそれなりに良いS率だったのでこれはある程度下振れした結果と見た方が良いかもしれない

*4:1スロにつき5~7%、CL2引かないと敵旗艦に大ダメージを期待するのは難しいので5~7%敵旗艦を刺せる確率が上がると考えていいだろう。熟練度補正のソースはこちら

*5:なお本記事ではAquilaを採用した編成は全くない模様。

*6:先述の通り色々な編成を転々しているうちにS率が安定する基地ボス編成に流れ着いたため。色々考えた結果多分これがそれなりに適した編成であるとして記事にしているだけである。

*7:大体目算の値なので本当に目安である。

*8:仮にAquilaを起用するなら任意の戦艦が起用できるので好きな艦を使えば良いだろう。

*9:そもそも基地F編成を選択しない方が良いだろう。

*10:自分は惰性で瑞鶴改二甲を使っていたが最小スロット的に翔鶴改二甲の方が優れているように思ったので記事では翔鶴を採用した。

*11:意識して測定したわけではないが、陸攻4は殆どボスでは落とされないので基地F編成より消費の上限はやや少ないだろう。

*12:例によって編成が混ざっているが大破率8/47

*13:そんな資材があるならの話ではあるが、噴式を使わないなら五航戦改二にコンバートした方が良いかもしれない。